書けば書くほどカタチが変わり、畢竟ココに至る|今週の文字書き
2011年5月に突然「書けるっ!!!」と電撃的な霊感が下り、Bastarda体という書体を只管書き連ね、書けば書くほどカタチが変わり、畢竟ココに至った次第。まずは2011年5月に書いたモノと、本日書いたモノとを比較のためアップする。 2011年5月25日に書いたもの。題材は『入木抄』の一節。 本日2012年1月20日に書いたもの。題材は『雨ニモ負ケズ』英訳版。 何がどうなってどう変わったか。 1.立体から斜体に変わった Bastarda体はゴシックのcursiveの特性を持つため、意識としては流れるように書きたいと常々思っていたが、斜体で書かれた写本を見たことが無かったのでこれまで躊躇していたが、字形がワタクシのオリジナルに近いモノになったこともあって、余り意識する必要もないなと、そして斜体にした方が書きやすいのは自明だったので。 2.字形が変わった ひとえに練習の賜物である。そして写本や他の人の書きぶりを参考にした故でもある。完全なオリジナルな字形は「f」とlong sと「w」。「f」とlong sはpen manipulationを駆使して垂直線を一筆にて線の厚みとへアラインを書いている。「w」は一昨日までは写本に倣った一寸派手な書き方をしていたが、斜体にしたことで重く感じたので、急遽「v」の書きぶりを真似て創作した。他は基本的に写本などを参考にしているが、一部は筆勢重視によりイタリック体のような字形になったものもある(「a」「d」「g」の複数ある字形の内の一つ、など)。払いなども、一時はオリジナルであったが、写本に近い払いに戻した。 3.ゴシック的要素の復活 立体時は筆勢の観点から、ゴシック的な角張った感じを排除する方向で書いていたが、斜体にしたことで、そのままだとイタリック体的に見える故、ゴシック的要素を復活させた。 以上、ワタクシのBastarda体は、畢竟ココに至る。細かい箇所は微修正しつつも、これにて作品創りに邁進したいと思う。これ以上字形が変化したらイタリック体になる恐れがある故。